カンブリア後記 | ありきたりじゃあつまらない! 社長米山久

カンブリア後記

外食寄りの事業運営から、

川上に遡り地域・生産者との直接提携や自社農場・自社漁船・
自社処理・自社孵化・加工の運営に携わる中で
日本の第一次産業の状況と食産業全体の課題を知ったことで

『日本の食のあるべき姿を創造する』というミッションを持つに至った。

その実現の為、食産業において生産~流通~販売を統合的に行う

ビジネスモデル『生販直結モデル』
を構築・展開し現在に至っている。

この間、宮崎日南市を初めとする全国各地の地域や生産者
と提携関係を構築し、自社で生産・流通の企画・コントロール
をしながら外食店舗を展開・拡大してきた。

この様なビジネスモデルを構築するに至った経緯として、
衣食住を主とする消費産業を概観すると、
服飾や家具業界では『ユニクロ』さんや『GAP』さん
『IKEA』さんだったりに代表されるように、小売事業者が川上に
遡り、製造・物流を統合的にコントロールする製造小売り形態を
取る企業が消費者の人気を集めている。

また、ガソリン業界に見られるようにグループ化により
川上~川下までの垂直統合の動きも進んでいるのに、

約100兆円の市場規模がある食産業においては、
従来の管理形態(農協・漁協)、多層的な卸売市場、
有形無形の規制等の複雑流通構造により、第一次産業事業者と
小売・外食といった第三次産業事業者が分断されてきた。

それにより卸売市場・商社・問屋等の第二次産業事業者が膨大化
する一方で、生産者の買い取り価格は低く抑えられ、消費者には
高価格でしか届かない現状を目の当たりにしてきた。


この様な全体の景色を見た結果、消費者には高品質・低価格の
食品・サービスを提供するためには、潜在的な大きな価値をもつ
第一次産業を担う地域・生産者とお客様に日々向き合いそのニーズを
把握して販売側の我々が無駄な中間流通コストをカットする事が
まずには最善の方法ではないか。

そこで外食・中食・小売等の販売チャネル開拓だけにとどまらず、
全国各地の産地・生産事業者との直接連携(商流の構築)
を進めると共に、自社養鶏場・食鳥処理施設の運営や、
漁船・定置網漁業等の第一次産業への取り組みを順次拡大
していっているんです。

隣の店に勝った、負けたなんて次元の争いではまだまだ

消費者志向の多様化・第一次産業の衰退等の変化・課題に
直面する日本の食産業において、生産者・消費者が
『ALL WIN』の関係となる生販直結モデルを更に拡大・強化
していく事が我々のミッションなのです

皆様、カンブリア宮殿をご覧頂きまして有難うございました。

我々の挑戦はまだ始まったばかり。
引き続き新しい価値創造に邁進していく覚悟です。
どうぞ、宜しくお願いします。


APカンパニー

   米 山    久